進化論

アキハバラ改札の出口から10メートルも歩かない内にHifiコンポの看板、原色が八月の空よりめだっていた昭和の頃、あの薄暗い「屋台」で売っている電気のテスターやコイル、トランジスタのせいだ。僕にとっては使い道のないものばかりだったが、不思議な居心地の良さは何故だったのだろう。伊藤博文が一枚、かけそば一杯、店員と話し、ぐるぐる回って、あれは「昭和」だった。