携帯電話を持たない理由

大概の人には驚かれる(あるいは変人扱いされた」)が、僕は1年前までケイタイを持っていなかった。


理由は特にないが無くて困るような生活でもなかったというのが一つ。もう一つの理由が とても使いづらい,ということだった。ひと昔前のビデオ予約に匹適するぐらフクザツで,とても所有する気にもなれなかった。


そしてこれが最大の理由だが、ケンショウエンになりそうな雰囲気を漂よわせ,ミケンにシワをよせつつ,親ゆびを連打しながら,小さい画面を寄り目になりながら、のぞき込む姿も,好きにはなれないし,自分がそんな事をしたいとも思わなかった。


ぼくの知り合いに、やはり携帯電話を持っていない男がいて、彼はかつて、こう言っていた。「持つ理由はあるか、と聞かれるのはわかるが、持たないのに理由はないし、その理由を問われるのも心外だ」


ぼく自身も、この意見に賛成だった。どうしても持たなければならない局面に立たされたら,楽々フォンを買おうと決めていた。


iPhoneが発売されるまではね。