ケイタイとは

かみさんのケイタイが壊れたので、ぼくは「バチがあたったんだ」と嫌みを言った。僕はケイタイを持っていない。四六時中、ビロロロ、ビロロロと呼び出されて、どーでもいいような用件に振り回されるのがイヤだからだ。逆転勝利を願う赤コーナーの彼女は「自分だってインターネットとかやってるじゃない」と言うが、それとこれとは明らかに違う。僕のパソコンはケイタイのように、僕を邪魔したりしない。僕のマッキントッシュは僕の意思でしか動かない。フリーズする時以外はね。